司会に専念しているということなのか、はたまた需要がないだけなのか。このところ松浦さんが歌わなくなって久しい我らが「歌笑」。彼女の姿を定期的に拝めるというだけでありがたく、あまり高望みをしてはなるまいとは思うのですが、個人的にそこしか見所がございませんので、なにとぞご再考をお願いしたいところです。『砂を噛むように・・・NAMIDA』は死守すべし。とはいえ、見終わった直後の自嘲を伴った徒労感も捨てがたく、徐々にクセにもなってきた今日この頃です。人生は素晴らしい。
ところで、同番組で披露されたタッキー&翼の新曲が、またしても一聴してラテン歌謡の趣きでありまして、機を見るに敏とでも申しましょうか、ジャニーズのしたたかな戦略を垣間見たような気がしました。泥臭さを巧妙に隠しながらも衒うことなく歌謡曲を展開する姿勢が清々しく映るのはなぜでしょうか。詳しいことは知らないものの、昨今の嵐やNEWSの甘ったるい曲よりずっと魅力的だと自分は思います。その点、ハロプロも負けず劣らず歌謡曲であり、それは美点に他ならないのですが、隣の芝生は、というより二軒先くらいの芝生は青く見えるということなのか、現状の勢いを差し引いたとしても集団芸として彼らの醸し出す大仰なまでの華やかさは容易に真似しがたいものがあるように思えます。
さりげなくブラコンを広めたのはSMAPだという話を耳にしたことがあります。その真偽は知りません。ただ、仕事選べよと思うほど一時期フュージョン界の重鎮が多数参加していたのはつとに知られることでしょう。自分がまともに聴いたのは、彼らが関わっていない『BIRDMAN』だけなのですが、これがまたカッコいい。中でもシングルカットされた『Fly』は名曲だと思う次第です。そんなこんなで、場合によっては今後ラテンが流行ったりして。なお、関西と言えばスカやレゲエ、あるいはブルースだと勝手に思っていますので、関ジャニ何ちゃらがそっち方面にベタに走れば、それはそれで面白いんじゃないかと無責任なことをぽつり。