きたあああああ、Cocco活動再開。自分にとってのもう一人のアイドルであります。細かいことは気にするな。メジャーデビュー曲の『カウントダウン』をはじめて聴いたときの衝撃は忘れません。すぐさま店に走ったものの、何度見てもCocoしか置いておらず、紛らわしいわボケ、と田舎の悲哀を呪ったものでした。当時は取り寄せるという発想が自分になかったのと偶然時期が一致したこともあって、結局、1stアルバム『ブーゲンビリア』は、修学旅行で赴いた札幌のタワレコで購入したのでした。しょーもない思い出。今回の『音速パンチ』は「つきぬけ度300%の超ド級ハイパー・ダンス・ロック・チューン」とのこと。Coccoサウンドを決定付けた根岸孝旨と再びタッグを組むそうなので期待が高まります。曲調がどう変わろうとも彼女は彼女。楽しみ。
あと、Coccoとはタイプが異なるけれども、女の情念ダダ漏れであろう鈴木祥子のアルバムが近々リリースされるそうで、ROVOのメンツも参加していると聞きますので、こちらも期待しております。作詞・作曲のみならず、ドラムも含めて様々な楽器が演奏できて多重録音でひとりでアルバムを作り上げてしまう才媛。歌声は勿論のこと、ヌルい綺麗事を排した生々しく現実的、それでいて小難しい言葉を用いない歌詞が秀逸です。ただし、「あなたと私」の二者の距離感が近すぎて自分なぞは引いてしまいますが。それは最近になって聴いたライブアルバム(素晴らしい)の『そしてなお永遠に』におけるアジテーションばりの凛とした語りに顕著です。アメリカンロック調の乾いたバンドサウンドとあいまって、カッコよくてしびれたのも束の間、実はこれって心中の歌でしょ。恐ろしい。これに限らず、本質的な部分で男には理解できない部分が多々あるんだろうなと思わずにはいられません。また、様々な人に曲を提供している人でもあり、中でも小泉今日子に提供した『優しい雨』は有名なはずです。いつか松浦さんにも曲を書いてほしいなあ、あんまり怖くないやつを。