吉田美奈子+河合大介のライブチケットを取ってみたのですが、手元に1枚も彼女の作品がないどころか聴いたことすらなかったので、容量不足になって久しい我が脳内に慌ててインプットしている最中です。順番が逆だろ。
アルバムによっては自分があまり得意としていないフュージョン(死語?)臭が強くするものの、ティンパンアレーや山下達郎を筆頭とした達者すぎるほどに達者であろう演奏と、やたらに上手い歌が素晴らしいのでさほど気になりません。いわゆるシティーポップスと呼ばれるものでしょうか。相当カッチリしている印象を受けますので、もしかすると好き嫌いが別れるかもしれません。
今のところ最新作であるらしいアルバム『Voice In The Wind』は、村田陽一によってリアレンジされたセルフカバー作品となっています。20人のブラス隊がバックを努めるという豪華さも、ブックレットに掲載されている最大限の賛辞文を読むと容易に納得できようものです。ときおり挿入されるドラムが、あからさまな打ち込みなのは謎ですが。驚くべきは51歳にして歌声が全くと言っていいほど衰えていないこと。化け物か。ドスが利いていたり、節回しがゴスペル調(?)になっていたりと変化がないわけではありませんが、過ぎた年月を考えると、そんなものは誤差の範囲ではないでしょうか。むしろ機械的とすら思える初期の頃よりも遥かに深みが増しているような気がします。FNS歌謡祭の、50歳を迎えたらしい郷ひろみのパフォーマンスにも驚愕したものですが、一体全体どういうことでしょう。生で聴くとさらにすごいのでしょうね。楽しみです。
相方の河合大介はハロプロでもお馴染みでありまして、などと言えば己の世界の狭さを露呈してしまうわけですが、その点に惹かれたのもまた事実です。ハモンドB-3を使用するとのこと。スティーブ・ウィンウッドが愛用している楽器だったでしょうか。足元のペダルでベース音が出せるとか何とか。わからん。さて、最大の問題は足を運べるかどうかなのですが・・・。