ハードディスクの整理をしていたところ、かつてNHKで放送されたと思しき「夢と魔法のファンタジー・ソング」なる懐かしい動画を発見。トトロの世界を模したセットと映像を挿みながら、大勢の子供たちと共に松浦さんが『さんぽ』と『となりのトトロ』を歌っています。そのにこやかな姿はまるで唄のお姉さんのよう。はて、一体どういう経緯で出演したのでしょうか。
エフェクトが全体的に薄くかけられており、いくぶん補正もされていそうですが、何はともあれ、肩の力を抜いた軽やかで丁寧な歌唱が印象に残ります。しかもムダにお上手。『となりのトトロ』をうまく歌ってどうするのか。いえいえ、これがいいんです。ココロ躍らせるような、軽くて滑らかなスウィング感がいい。また、なぜかイントロがダブっぽく、打ち込み丸出しのハンドクラップも心地よい。この映像はおそらく2年ほど前のものだと思いますが、既に松浦節が顔を覗かせています。現在ほど音節を引っ張ることはないけれど、もはや彼女の持ち歌のごとき趣です。それは言いすぎか。にしても若いなあ。大人になったねえ、とホロリとしたりしなかったり。キモイ。