どういう風の吹き回しか、松浦亜弥の歌を聴いてみたという御仁が現れまして、その要望に応えるべく嬉々として選曲作業に没頭。先に断っておきますが当方は暇人ではありませぬ、たぶん。
さて、その御仁はプロの歌手なのですが、歌だけでは食っていくのは厳しいらしく生計を立てるために声楽を教えているそうです。これまでに声優の方と一緒に何度か仕事をしたことがあるそうで、一部の追っかけ熱狂ヲタに対する免疫は既にあると本人の口から聞いていたので、なーんだそうかと常日頃はひた隠しにているライトヲタ属性の一端を酒の勢いを借りつつ晒したところ、露骨に眉をひそめられてしまいました。エーッ。なんか違うのか。こうなりゃヤケだと、どうせなら声楽的な見地から寸評してもらえないかと依頼してみたら、なぜか快諾。どこで嗅ぎつけたのか、辻・後藤ヲタの別の知り合いから、後生だからごっちんのことも頼むと断末魔の悲鳴の如きメールが届いたので、迷惑がてらにこちらもお願いしておきました。
風の吹き回しも何も、自分から確信犯的に仕向けた所業が実を結んだにすぎないのですが、それを知ったところでどうなるものでもなく、冷静に考えてみると双方にとって何の利益もないような・・・。


それぞれをCD一枚に収める以外は特にこれといった注文がなく、好きに選ぶべしとの勅命を受けました。とはいってもアルバム曲ばかり増やすわけにはいかず、さりとてシングルのA面ばかりでは沽券に関わるので(何の?)選曲は難航。富澤氏の珍解説で名高い「Mの黙示録」なる番組の中でアカペラで歌われた『ホワイトクリスマス』音源や、「夢・音楽館」の音源をつっこんだ影響で、他の候補曲『Year!めっちゃホリディ』や『奇跡の香りダンス』(前者は今さら感があり、後者はアレンジや音の質感がもう一歩のように思えて個人的に評価が低いため)を断腸の思いで切り捨てはしましたが、結局は意外と無難な選曲とあいなりました。よくぞ詰め込んだり18曲入り69分。後藤さんのも含めて計2枚。自分ならそれだけで聴く気が萎えます。ご愁傷様。まぁ、その御仁とは一月に一度会うか会わないかですし、忙しそうですから返事は期待していません。あくまで酒の席での戯れですので催促するつもりもありません。また、CD音源だけで何が判明するというものでもないでしょうから、聴き流してもらえたら幸いくらいに思っているだけであります。


そんなわけで先日、ライブに駆り出されたついでにブツを渡してきました。その時に共演者によるスパニッシュギターの独奏を初めて間近で聴いたのですが、あれは相当ヤバイっす。図々しく爪も見せてもらったのですが、以前に押尾コータロー氏が番組内で話していたのと同じようにボンドで幾重にも補強していました。付け爪ではダメなんだそうです。当サイトを突き止められる可能性があるので、その凄腕ギタリストの名前は伏せますが、その世界ではかなりの売れっ子なんだとか。
話がそれました。そうそう、その自己満足以外の何物でもない松浦・後藤スペシャルCDを押し付けてきたのです。すると思っていたよりも随分早くメールで返事が届きました。「あややゴマキちゃんの曲名にはセンスがありません!」。えーと、それは曲の感想ですらないような。しかも返事はそれっきりで、その後は一向に音沙汰がありません。あ、いや、別に過剰な期待をしてたわけじゃないけど、そういうことでは・・・。