明日は松浦亜弥の『渡良瀬橋』の発売日です。その他にも話題作が多くリリースされるようですので、苦戦は必至です。もともとチャート・売上ともに関心が薄い自分なので偉そうなことは言えませんが、このところ彼女がラジオで頻繁に発言している『渡良瀬橋』のエピソードを聞いていると、たくさん売れてほしいなぁと素直に思えますし、できれば長く売れ続けてほしいと調子のいいことを願ってしまいます。
音楽を通して言葉以上の想いを届けるなどメルヘンでしかないと信じて疑わなかったのに、我の乾いた心に沁み入って尽きることのない感傷を知るに及び、その凝り固まった考えは改めねばならないなと強く思わずにはいられません。なにせ盲目ですから。


何を今さらと思わないでもないダイエー再建騒動、そしてダイエー球団の買収に手を挙げた孫正義(笑い事ではないが、つい笑ってしまう)。また22年もの歳月を要した水俣病判決、次第に行政に厳しくなるともいわれている司法と今後のあり方。泥沼の様相を呈しはじめて久しいイラク情勢と、伝え聞く限りでは喜劇としか思えぬ大統領選挙との間に横たわる絶望的な溝、などなど世は騒々しくなる一方ですが、自分に至っては、上記のようなことをつらつらと思うばかり。天下国家を論じるのは野暮であると偉大なる故人は述べたそうですが、むろん自分は救いがたき凡人でありますので、これではイカンと反省することしきりの今日この頃です。なにせ全て知ったかぶりですから。