幸せだなぁ。
松浦亜弥の新曲『Your Song 〜青春宣誓〜』とカップリングの『シャイニングデイ』が素晴らしすぎて、自然に笑顔がこぼれてしまう。どちらも似たような曲調・展開ではあるけれど、もはや何の文句もありませぬ。


思うように声の出なかった時期に発表された『風信子』があって今の『Your Song』がある。当時とは比ぶべくもないほどに素直で伸びやかな歌声が広がる。また、ガットギター(どうもアコギじゃなさそう・・・)のフレーズが非常に効果的であり、かなり計算された演奏とみた。さすが鈴木俊介
ソウル・ゴスペル周辺の香り漂うシンセの音色と多重コーラスが印象的な『シャイニングデイ』では、雲一つない大空にあやや嬢の晴れやかなフェイクが響き渡る。思うに、この曲にサイリウムは似合わない。リズムに身を委ね、思うがままに手を打ち鳴らし、思うがままに足を踏み鳴らそうではないか。そして肩を組みあって皆で高らかに歌おうではないか。人工的な光など無粋である。そうして全身で感じることこそ、この楽曲にふさわしいと思うのだが、どうか。知らんけど。
メッセージソングが続いたことの是非を問う人もいるだろう。だが、細かいことはいいではないか。誰しもが日常の内に体験するであろう普遍的な出来事を刻んでおくことは大切である。おかげで、「比べても仕方のない事を 夜明けまで語ったり」の下りで、中学時代に友人達とチ○コの長さを比べあい、長さだけが全てじゃないと夜を徹して喧喧諤諤の議論となった、できることなら消し去りたい忌まわしき過去を思い出してしまったではないか。罪な歌だ。どうでもいい。


あぁ幸せだなぁ。千円強で得られるとはめっぽう安い幸福であるが、ともかくファン冥利に尽きる。
否、ファンでない人にも胸をはってお勧めできる出来栄えだと思う。しないけど。決して奇抜ではないけれど、湯浅公一鈴木俊介のアレンジがしっかりしているので安心して聴くことができ、オケだけでも十分に楽しめる。できれば『シャイニングデイ』のオケも収録してほしかったなぁ。
願わくば多くの人に届きますように。詳しい感想は次回に。