Mステの感想。
椎名林檎東京事変よりもソロ名義の方が好みかも。斉藤ネコと共作した『平成風俗』は、自己満足も長ずれば傑作となることを証明したかのごとき重厚長大なアルバムでございました。やはり椎名林檎は歌謡曲が似合います。
そして、いよいよTOKIOがジャニーズ帝国の異端児となってまいりました。国民的グループを引き受けたSMAPに、スライ風ファンク+ゴスペルの超絶名曲『Fly』のような、かつてのブラック路線を望むことはもはや無体となりました。今にしてみれば、まだそれほどの知名度ではなかった頃のスガシカオを抜擢した理由もわかろうものです。それもこれも過去の話、もはやジャニーズはネコなで声の集団になってしまったとお嘆きの諸兄にとって朗報です。我々にはTOKIOという人類の未来を託すに足る希望の星があるのです。長渕剛に曲を提供してもらっただけでなく、当たり前のように着こなせているのがすばらしすぎます。突き抜ければカッコよさに転じるのです。人畜無害なオサレポップスなぞクソ食らえと、あらぬ所に楔を打ち込まんとして逆走する心意気に感服いたしました。こうなれば『Captain of the Ship』をカバーするしかありますまい。13分強に及ぶムダに熱い血潮を生放送で最後まで吐露した暁には、兄貴たちに一生ついていくことを誓います。世の中が右傾化しつつあるらしい昨今ですが、『Captain of the Ship』を聴かずして国士を気取るのは笑止千万であり言語道断であります。恥ずかしがってはいけません。さあ皆さんご一緒に、ヨーソロー。