松浦亜弥のオールナイトニッポンスキマスイッチ常田真太郎(以下アフロさん)がゲスト出演するそうです。
いい機会だと思って、遅ればせながら彼らのアルバム『空創クリップ』を聴いてみました。ミスチルというか桜井信者の松浦さんが気に入るのも頷ける王道ポップス。大橋卓弥の優しい歌声が魅力的ですし、メロディも凝ってそうなので記名性が保たれているように思います。爽やかな好青年とアフロ男が並ぶという胡散臭さもさることながら、そのアフロさんが鎮座してピアノを弾いている光景も妙にインパクトがあります。ビジュアルは大切。そして、緻密なアレンジに温かみのある音、特にストリングスが印象的です。これまで『全力少年』と『雨待ち風』くらいしか耳にしたことがなかったのですが、澄んだアコギの音が素晴らしい『目が覚めて』、ウインズに提供した『キレイだ』のアレンジを大胆に変えたセルフカバー、スライドギターが渋い『さみしくとも明日を待つ』、ベースラインがカッコよくソウルな『冬の口笛』など、随所で古き良きポップスを彷彿させ聴き応えがあります。爽やかさゆえか少し気恥ずかしくもあるけれど気に入りました。


少し話が逸れます。
アノトリオで風味堂というバンドがあります。達者な演奏でしょうし歌声もステキだと思います。超絶テクにしてワンパターン大王でもあるオスカー・ピーターソンを師と仰いでいるという話を何かの雑誌で読んだのですが、なるほど跳ねつつ転がるピアノがそれっぽいかも。言われてみねば一向に気付かないところが自分の知ったかたる所以ですが。パンキッシュな曲がありつつも、全体的にジャズやソウル周辺の香りが漂っており、かといって黒くはなく妙に懐古的でもないので聴きやすい。やはりどこか気恥ずかしいところは一緒で、個人的にはもう少しやさぐれてほしいと思わぬでもなく、またメロディがちと野暮ったいような気もするのですが、それらを抜きにしても、こちらも間口が広くてポップなバンドだと思う次第です。


話を戻します。
アレンジを含めてサウンドはアフロさんが作っているそうです。公式サイトによると、「サッカーや柔道、スキーなどをこよなく愛するガンダム好き」で「ちまちました性格」で、さらに「作品のクオリティキープに異常な執着心をみせる」人だそうです。さっぱりわかりません。が、釣り好きならぬガンダム好きに悪い人はいないという、いましがた勝手に作った都市伝説に倣って、愛すべき健康的なオタクと解しておくことにします。
20代の職人と松浦さんが知り合える機会は貴重ではないでしょうか。ソニンさんにも曲を提供してますし、ウインズとも繋がりがゴニョゴニョ・・・自慢じゃないがウインズのアルバムは全部聴いてるぜ。他人様のことをとやかく言えた義理も根拠もありませんが、さほど好みでないとはいえ、もしライブに行ってもフツーに面白がれる自信があります。なんでも来やがれ。さらに未確認情報によると、アフロさんは、道重さんを可愛いとラジオで絶賛し、彼女に楽曲の提供をしたいと発言したそうじゃありませんか。ほんまかいな。よし、抜かりなく唾つけとこうぜ。よって、いつものドSは控えめでお願いします。音楽の話そっちのけでアフロ談義に終始し、林家ペー・パー子ばりの漫才を繰り広げれば惚れる。そして自分もアフロに・・・いやいやいや何でもありません。ところで、あれってどうやって手入れするんでしょうね。