松浦さんの新曲名が『砂を噛むように…NAMIDA』に変更されたようです。


説明過多の野暮なタイトルだと思わぬでもないのですが、さほどこだわらないことにします。楽曲の製作陣は、Wと美勇伝の曲を手がけたチームのようです。乏しい知識を総動員してあれこれと妄想の限りを尽くしただけに拍子抜けの感は否めませんが、別に他意はありませんのであしからず。詳細が判明するまでのドキドキ感を味わえましたし、見当違いなことを述べなくて助かったと胸をなでおろしています。ところで、アレンジが変更されたという耳よりな情報が入ってきました。というのも、ちと淡白すぎるかなあと思っていましたから。初オンエアーの際に間一髪で間に合わせたと述べていましたので、変更というよりは前回の音源が単に未完成だっただけなのかもしれません。


・サビのコーラス追加
・ホワホワした音の増加
・ジャラジャラ鳴らす楽器っぽい星屑のような効果音追加
・メロディに沿うような鉄琴系の音追加
・アコギのフレーズ変更?
・生ドラムへの差し替えかミックスの変更?


拾ってきた音源の音質がそれぞれ違いますので何とも言えませんし聴き流した限りではありますが、以上が変更点でしょうか。知識がないので楽器名がさっぱりわかりません。歌声はそのままに、前回の音源と比べて良くなっているような気がします。生ピアノ(?)じゃなくてエレピでもいいんじゃないか、もう少しストリングスを後ろに下げて柔らかい音色で管楽器を加えたほうがいいんじゃないか、あるいはベタな泣きのアコギフレーズを1,2箇所入れるとどうなるだろうか、などとテキトー極まることを考えていたものの、所詮はズブの素人。彼女の歌声だけではちと心許なく、せめてコーラスは欲しいなあと思っていただけに、この追加は歓迎です。主旋律に重ならない箇所で印象的なコーラスがあれば個人的には尚良しといったところで、それ以外でもあともう一歩踏み込めるのでは、などとやはりテキトー極まることを言いそうになりましたが、あくまで彼女の歌声を生かすことに主眼を置いているようですし、音を足しすぎると却って焦点がぼやけてしまう危険性もあるでしょうから、これでいいのかもしれません。何サマかと。たいせー、でかしたかも。


歌い方を変えたと本人が言っていたように、肩の力を抜いたナチュラルな歌唱になっています。少し前からその兆候はありましたから一大事とばかりに驚いてみせることでもないのですが、いい傾向ではなかろうかと自分は思っています。気になる点といえば、彼女の裏声。声を張ればという条件はつきそうですが、たしか『好きすぎてバカみたい』の「BYE BYE」の箇所と同じ音ですし、『FIRST LOVE』や万博の『Friends Love Believing』でもさほど苦にするでもなく同音を地声で出していました。さらに、同じ音でも地声と裏声を使い分けている箇所もありますので、声を張らずに歌っているバラードということを差し引いたとしても、半ばは意図的なものではないかと推測します。半音転調後に関してはいずれにしても地声では厳しそうですが。これは単音だけを抜き出しただけですから何の参考にもなりませんし、歌い手のみぞ知ることでしょうから詳しいことはわかりません。もちろん地声が偉いというわけでもありません。そういえば、いつぞや松浦さんがノラ・ジョーンズの歌い方を研究しているとか何とか述べていました。別に似てはいませんが、思うところあったのか、ともかく何か試しているという印象を受けます。この点に関しては、自分の見当違いでなければ、また本人が野暮だと思っていなければ、雑誌のインタビューなどで語るのかもしれませんね。ちょっと楽しみ。