松浦亜弥のオールナイトニッポン
今週の頭から風邪を酷くこじらせており、前日まで声を出すことすらままならなかったようで、国歌独唱のために慌てて病院で治療を受けたとか。しきりに鼻声を強調していましたが、もともとが鼻声のようなものなのでさほど違和感はなく、却って落ち着いた調子で聴きやすいラジオ放送となっていました。その鼻声がスタッフの間で評判がいいらしく、日頃いかにやかましく過ごしているのかが偲ばれるようで笑えます。アイドルをひとつの仕事として捉え、リスナーと共に茶化すような「あややをプロデュース」という些細なコーナーが新たにはじまるなど、最近いい具合に開き直ってまいりました。ちなみに自分は「アイドルかアーティストか」の議論にあまり興味がありません。そもそも「アーティスト」という言葉が嫌い。どうでもいい。
さて、その国歌独唱。おそるおそる音を置きにいっていたような印象を受け、正直申しますと下手クソだったように思うのですが、なるほど、それは緊張からだけではなかったようです。ことをやり遂げ緊張から解き放たれた心地よい安堵と、思い通りにいかなかったことへの反省が交錯した弁がリアルタイムで聞けるのもラジオならではです。まぁ風邪をひいていなくともてこずったでしょうし、自画自賛した日にゃどうしようかと思ったものの、さすがにその辺りは自覚があるようでした。大舞台だっただけにちと勿体ないと思わないでもないのですが、過ぎたことを悔いても仕方ありません。自分は大いに感動しましたけど。貴重な体験をさせていただきました。なにやら余韻に浸る間もなかったらしく、独唱後はすぐに「歌笑」の収録に向かい、昼間のリハーサルから深夜のラジオまで働き通しだったと聞きました。べらぼうに忙しいんですね。くれぐれも体調にはお気をつけください。


松浦さんのお勧め曲として、スティービー・ワンダーの新譜から『SO WHAT THE FUSS』が流されました。以前から気になっていたらしく、先日のMステで改めて感動したとのことです。この類いの話が自分は一番好きで、必ずしも自分の狭き嗜好と一致するわけではありませんが、未知の曲に関してはせっかくの機会ですから出来るだけ聴いてみようとは思ってます。いつぞや挙げられていたCORE OF SOULはいまいちでしたが、寺尾聰はわりと気に入ってます。なお、面倒なので『逃亡者』は見ません。