安倍なつみのライブに行ってきました。
押し付けがましくない朴訥とした彼女の歌声を考慮してか、照明がケバケバしくない程度に抑えられ、全体的にメリハリの利いた演出がなされていたように思います。巨大な布状の幕が上空から降りてきて彼女の全身を覆う『さくら満開』のそれは、そこに当てられる桜色の照明とあいまって、幻想的かつ劇場的でありました。曲の進行に即して徐々に花開いていく様も効果的。カントリー娘。を交えた寸劇も含め、低予算であってもアイディア次第で如何ようにも膨らませられるものなのだなと実感した次第です。偉い。


キーが高いであろう『恋の花』も無難にこなしていたように思いますし、ちょこまかとした可愛らしい振り付けが施されたアップテンポの曲はもちろんのこと、細く揺れる歌声が情感を誘うバラードもいい。アルバムが出ていない関係上、モーニング娘。時代の楽曲が多くなっているとはいえ、緩急をつけた選曲も申し分ありません。『空 LIFE GOES ON』の良さも再確認。
「歌手として皆さんに歌を届けられるのが嬉しい」といったようなことをMC述べていたように、歌を伝えようとする意思が、2階席にいた自分にも十分に感じられました。バラード曲でのテンポが走りまくった「L・O・V・E〜」の掛け声には苦笑したものの、彼女の意思を受けてのことか、それを除いては会場全体の雰囲気も非常に良かったような気がします。自分が言うのもアレですが、衒うことなくアイドルの王道を行くステージといったところでしょうか。それでいて、どこかで現実と直結していているようでもあり、実際の距離以上に近しく感じられるところが安倍なつみの特徴であるのかもしれません。今秋のハロプロ関連では、ハロプロパーティ〜、後藤真希と観てきたけれど、今回のライブが最も心に残りました。やっぱソロはええなあ(遠い目で)。なお、キュートに関しては今のところさっぱりわかりません。
明日は美勇伝を観に行きます。松浦亜弥が続けざまにテレビ番組に出演するようですし、今週末はハロプロ三昧となりそうです。めでたい。