先日の朝日新聞カエターノ・ヴェローゾのライブレポが掲載されていた。宮沢和史らしい愛のある、というか暑苦しい文章を読むにつけ羨ましくなる。また、ファンキーなブルースロックを展開するイギリスのスリーピースバンドであるリトル・バーリーが来日していたらしく、噂によると素晴らしいライブであったらしい。カラッカラに乾いたレトロなサウンドが新鮮に思えて視聴買いしたものだが、ぜひとも観に行きたかった。無念。


異能のギタリストであるブランドン・ロスのライブを観てきたので気が向けばちょろっと感想を書く予定だが、一言でいえば訳がわからぬライブであった。音なき音に、声なき声に耳を傾ける、これまでに体験したことのない摩訶不思議な空間。神経が磨り減る。あとどうでもいいことだが、藤井郷子と田村夏樹、それから今堀恒雄(たぶん)が観にきていた。狭い新宿ピットインではありがちで決して特別なことではないけれど、真横で談笑しているのにはさすがに少し驚いた。が、拍子抜けするほどにフツーな姿にさほど感慨を覚えることもなく、ステージに上がってこそ、楽器を持ってこそのミュージシャンなのだと改めて知る。別に貶めているわけではない、そういうもんだろうなぁとおぼろげながらに思った次第。何サマ?