女性誌「an an」の表紙に松浦亜弥。これで通算2度目である。すげー。
一本筋の通った意志あるひとりの女性として「性格美人」と紹介されている彼女。多少の誇張が含まれ虚実が入り混じっていることは想像に難くないが、その内容自体は数年前から一貫しており、有り体に言えば飾り気がなくポジティブな性格と捉えてほぼ間違いないのだろう。その一方で、気が強く唯我独尊的でもあるだけにそれなりの性格だとも思うけれど、変わらぬ頑固さが窺い知れて微笑ましくもなる。まぁ本当のところは自分に知る由もないし知る必要もないが。それはともかく、個々人の好き嫌いは別として、ある年齢層の女性にとっても無視できない存在となりつつあるのかもしれない。大いなる錯誤を孕んだまま近視眼的にしか捉えられなくなった自分なので、このようにいざ明瞭な形で提示されると感動するよりも先に目が点になってしまう。そして、何をしたわけでもないのに我がことのように喜ぶのはいかがなものかと思いつつ、その雑誌の陳列が少しでも乱れているのを発見すると何食わぬ顔で律儀に整えるのである。アホだろ。
女性誌であろうがなんだろうが今さら戸惑うこともなく、購入して何が悪いんだとムダに尊大な態度でレジへ運ぶも、意味がないと知りながらつい読みもしない小難しい新書とセットにしてしまうのは自分がヘタレである証拠か。それでも『あややになりたい』なる意味不明な書籍を購入したときの恥ずかしさに比べればなんのその、挙動不審で書籍の前を小一時間ウロウロしたことが今となっては懐かしくもある。持ち帰って封を開け、メイク方法や振り付けの詳細が記載されたページを前に、一体これをどうしろというのだ、自分はなにをやっているんだと、そもそも「あややになりたい」って・・・と、しばしのあいだ茫然自失に陥ったことは生涯忘れない。何事も経験である。