以前ハロ☆プロパーティ〜に関してやや懐疑的な意見を述べたが、決してつまらなかったわけではない。十分に楽しめるものだったことを改めて強調しておきたい。正直、後浦なつみのそれよりもメンバーとの相性がよく、こちらは松浦さん主導であるからどうしても贔屓目となってしまうけれど、W・メロン記念日も持ち味が発揮されているように思えて素直に見惚れたものだ。また、もともと仕切りたがりでもあるのだろう、ソロの時とはまた違う松浦さんの一面が垣間見られて新鮮であったし、その伸び伸びとした振舞いが良い方向に作用しているようにも感じられた。自身の持ち歌以外の楽曲においても妙な存在感があり、それでいて世界観を壊すことなく溶け込めるバランス感覚はさすがというべきか。やはり只者ではない、気がする。
自分が観た公演では何ともいえぬ見切り発車感が漂っていたけれども、他所様のレポを拝見する限り、徐々に精度が上がってきているようなので、できればもう一度足を運びたいと思っている。自慢じゃないが、ことハロプロのライブに関してはつまらないと思ったことが一度もなく(それ以外は稀にある)、終演後はいつもアホのように喜びを噛みしめている。いや本音を言えば、前髪を切った松浦さんとWをもう一度生で見たいだけであり、精度うんぬんは完全に後付けだったりするのだが、「ミンナのテレビ」の番宣で幾つかの番組に出演していた松浦さんがこの世のものとは思えぬかわいさだったので、一部の物好きな方にはご理解いただけると思う。18歳に向かって言うのもアレだが、前髪を作るとえらく若返って見える。素晴らしい。


このところグチっぽい文章が続いていたような気がする。自身の勝手な理想を投影してアレコレ考えるのは楽しいことではあるけれど、一方でそれが強すぎれば「〜べき」にすりかわり結果として視野狭窄に陥ることとなる。いろいろ言いたいことはあるが、特段ソロツアーにこだわっているわけでもなし、そもそも自分で狭めてしまっては元も子もない。聞くところによると今回の公演は家族連れや一般客の比率がいつもよりも少し高いらしい。自分には少し内向きと思える内容であっても他の人にとってはそうではないのかもしれず、一傍観者が気にすることではないが、出演者全員にとって上手く作用するのであれば幸いである。自分は肩肘張らずに楽しめばいい。それだけだ。