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前回の文章は表面を上滑りしているだけで思慮に欠け、聞きかじった内容だけで体裁のみを整えた、自分が書くものとしては最も忌み嫌っている文章でした。一応は公式に発表されたとはいえ、妥当か否かを問うことなく安易に「盗作」という非常に物々しい言葉を何度も用いてしまいました。正直なところ、これほど一大事に及ぶほどの事件なのだろうかとはいまだに思っており、それゆえに事を過剰に事を荒立てたり、著しく過小視するつもりもなく、また居丈高に叱責するつもりなど毛頭なかったけれど、読み返してみると酷く傲慢な印象を印象を受けます。そもそも、自分如きに何が言えるだろうか。

自分は、彼女のためになどと考えるような出来た人間ではありません。他者を糾弾できるような人間でもありません。この期に及んでまた筋違いなのかもしれませんが、今回の件で当事者となった人達の心中とは別の問題として、今後も起こりうるであろう対象を異にしながらも類似した事態、または根底から異なる事態に対し、決して他人事ではないものとして自分の在り方を考えたのでした。
今はただ黙すのみです。自省の意を込めて前回の稚拙極まりない文章はそのまま残しておきます。いつも稚拙じゃないかとは言わないで。