気が滅入っています。遅まきながらハロプロ全体を見ようと意識しはじめ、安倍なつみのライブにも足を運んだため、なおのこと今回の事件には少なからず動揺しています。


件の安倍なつみの盗作疑惑については少し前から知っていたのですが、当事者間、事務所間のやり取りによって遅からず事態は収束に向かうものと楽観視し、一抹の後ろめたさを抱えつつも意図して知らぬ存ぜぬを決め込んでいました。実際に公式に謝罪されるまで、恥ずかしながら自分は事の重大さを認識できていませんでした。その重大さ以前に、ハロプロのファンでありながら、どこか他人事のように感じていたばかりか、心の奥底では松浦亜弥が対象でなくてよかったと思ってしまった自分に呆れるばかりです。不謹慎なのかもしれませんが、松浦亜弥の身に何らかの不測の事態が発生したとき、一介のファンとして自分は積極的に意思表明することができたろうかと考えてみたり、戯れではないけれど不意に長淵剛のことが思い出されたりと、あらぬ方向に思考が拡散しては千々に乱れてしまいます。しかし、独り反省してみたところで事態が好転するものではなく、初めから無かったものとして葬り去ることはできません。また社会的にも道義的にも許されざる盗作行為が肯定されるものではありません。公式コメントの文面において、さも事務所は無関係だと言いたげな物言いにどこか釈然としないものを感じつつも、彼女は「表現者」でありますので、どう転がろうとも実際に矢面に立たされるのは安倍なつみなのです。弁解の余地はありません。などと当り障りのない言辞を弄して自己満足の内に帰結しそうになるのを知るに及び、頼まれもしないのにやりきれない思いに捉われます。どうしても感情が先立ってしまうのです。


ハロプロの顔である安倍なつみですから、今回の一件で生じた波紋がどこまで広がるのか自分には見当がつきません(別のメンバーであればよかったという意味ではない)。「世間一般」にどう認識されるのかも今となっては想像がつきません。おそらく紅白で後浦なつみが出演することはないでしょう。後藤・松浦両名も辞退するに至るのではないでしょうか。いえ、それらは長い目で見れば瑣末事であるように、あってほしいと願っています。今はどうでもいいことです。ただ、この一件についてのコメントが既にマスコミ各社に送付され、また音楽番組内で正式に謝罪された以上、相当な期間安倍なつみ自身の活動が著しく制限されることは想像に難くありません。


いまだ自分には責任の所在が判然としない現状なれど、もはや事実は消し去ることが出来ません。消し去ることが妥当であるとも考えていません。今後どうなるのか自分にはわかりませんが、彼女が表舞台に戻ってきたときには温かく迎えてあれればと思っています。たとえそれが感情論であったとしても。
ありきたりな文章ですなー。ところで、安倍なつみに楽曲を提供することになっていたTAKUIさんは一体どうなるのでしょうか?


既に紅白の出場辞退を表明していたんですね。後藤真希松浦亜弥の2人で出場するということは・・・どうなるんでしょうか。むむむむ、どちらにせよ複雑です。