昨日のつづき。ムダに長いわりには、何を今さら的なことしか書いていません・・・。


これまで述べてきたことを思うようになったのは、決して友人の言葉があったからだけではありません。ハロプロのソロ三人衆のライブを立て続けに観た時に予想外のショックを受けたからです。自分の目には全てが同一に映ったのです。
各人の個性に着目した意見があるのはファンとして至極当然だともいえますが、結果として、ハロプロ内での不毛な比較論が一部のファンの間で繰り広げられることになりました。WEBに限定した話とはいえ、一部でやや常軌を逸した感があったのは事実です。狭隘な自尊心を持て余した自分も少なからず参画していたところですから決して他人事ではありません。しかしながら、それはハロプロに限られたことではなく、どの世界においても多かれ少なかれ共通する現象であり、今以上に「一般人」に認知されてほしいと一途に願うのもまた同様です。
・・・話がそれました。彼女らの楽曲はそれぞれ異なりますし、また細部に着目すれば、それぞれのパフォーマンスや歌声など相違点は無数にあります。自分が好む三者のライブを体験したのですから、それらを数え上げることはやぶさかではありません。けれども、一歩だけ後退してその景観を眺めたとき、繰り返しになるけれども、自分の目には全てが同一に映ったのです。もしかすると松浦さんのライブが一番なのではないか、とは盲目ファンが一度は考えることで自分もそう思っていた節があったのですが、全てはただ同一でした。良く言えば観客を満足させうる一定のレベルを保ちつつ平衡感覚にも優れている。悪く言えばステージ全体が個性に乏しく演者のアイドル性のみに依拠するところが多い。誰が優っていて誰が劣っているという話ではありません。ましてや一大事とばかりに取り上げられている観客層のマナーなど自分にしてみれば瑣末事でしかありません。もちろん関係がないとは言いません。観客動員数が減少している(らしい)要因のひとつではあるでしょう。が、それだけで観客数が増えると考えるのは楽観に過ぎるのではないでしょうか。楽曲の質は勿論のことですが、自分には前例を踏襲しているだけとしか思えない一日二公演を頑なに続けることの是非、カラオケライブの是非、一年ニツアーの是非などは問わないのでしょうか。中でも、音楽を中心に据えておきながら、何ら身体性を伴わぬカラオケを垂れ流していることこそが、友人をして音楽が存在しないと言わしめた原因の内のひとつであり、本質的でありながら最も改善が困難な問題だと自分は思うのですが。


それは既に尽くされた議論なのかもしれません。それぞれに異なる難しさや思惑があるでしょうから、これまでの方法を否定したいわけではありません。確かに各ユニットが並行してライブを行っている現状で、生バンドを付すことは到底不可能でしょう。たとえどこか一つに帯同するにしても、バンドのメンバーを長期間拘束することになりますから、コストも含めてブッキングは困難を極めるに違いありません。また、これまで築いてきたものに全面的な変更を加えなければならないでしょうから、これらの点からも実現する可能性は極めて低いでしょう。
最近になって、現状の日程を変更せずに一日二公演で生バンドをつけることは難しいとの旨の発言がチェル氏の口から出たと聞きました。それが戯れなのか本気なのかは知らないけれど、ではツアー数を減らし、一日一公演にして無理をしてでもバンドを帯同させれば観客は増えるのでしょうか。おそらく変わらないでしょう。演者の負担が減るわけでもないでしょう。演奏の練度の問題がありますし、リハーサルや練習時間の増大、不慣れな点を考えると、却って負担は膨れ上がるのではないかと思います。あまり例のない一年二ツアー、数多くの公演を行っているのは、グッズの売上を含めてある程度の収益が見込めるからでしょう。そうなると、ツアー数を減らすことは自殺行為に等しく、素人考えながらも得るところはひとつもないような気がします。
自分の知る限りでもジャズや舞台などでは半ば常態化している一日二公演ですが、良い面もあるとは理解しつつも、ことハロプロに関して自分は以前からいい感情を持っていません。もはや想像するより他ないけれど、単に数を減らすことはやはり得策ではないでしょう。チケット価格の問題もあります。また、地方公演では席が埋まらないこともあると聞きますので、誰だって空席など見たくないのですから、少しでも力になろうと駆けつけるファンの感情は大いに理解できます。そうわかっていながらも、やはり自分が快く思っていないことには協力しかねます。もし生演奏の実現を妨げる一因となっているのであれば尚更です。他の誰かを非難したいわけではありません。ただ、そう主張する以上は筋を通さねばなりませんので、一日に続けて同じ公演を観ることは避けます。なお、自分が思い込んでいるだけなので賛同は求めませぬ・・・ってわざわざ宣言するほどのことでもないか。ただ、現状の施策を継続する限りは、緩慢な衰退、あるいは急速な衰退は不可避でしょう。そうでなくとも、いつまでも右肩上がりが続くはずはありません。代々木公演を成功させた松浦亜弥であっても、例外ではありません。ではそれを認めるのかというと、観客動員数や売上数に関心の薄い自分ではあるけれど、別にそれでいいんじゃないかと思う気持ちと、納得しがたい感情が半々であって正直いうと複雑なところです。


生バンドによるライブの実現に的を絞っていますので随分と偏った意見だと自分でも思います。しかも、それで良い結果が出るかどうかは甚だ疑問なのですから、正直どちらがいいのかわかりません。今でも十分楽しいですし。それにアイドルのショーという形態を取り続ける限りは、生バンドよりも現行のカラオケが適しており、むしろ演出に特化していくことの方が望ましいのかもしれません。言うは易し、行うは難し。もはや何か一箇所だけを改善してどうこうなる話ではないのでしょう。もはや良くも悪くも共存・共犯の関係であり、それゆえに進むも退くも困難な状況だと推察します。しかしながら、適正規模への転換や根幹部へのメス入れが求められる時期は確実に訪れているのではないでしょうか。
まぁ要約してしまいますと、観客マナー云々も大切だけれど、ライブにおいて「一般人」とやらを意識するのであれば、もはや不可分の関係であろう「カラオケライブ・一日二公演・一年二ツアー」についても負けず劣らず大切でしょう、の一文に収まってしまいます。メディア露出については知りません。単にオマエが生演奏でのライブを観たいというだけの、先に結論ありきの狭隘な文章ではないかと指摘されればそれまでですが。推敲すれば半分以下に収まりそうな内容ですな。支離滅裂な上、尻すぼみな締めですんません。って誰か最後まで読むのか?


らしくない文章を書くと自己嫌悪に陥るのでこれっきりにします。もう長々と述べることはありません、たぶん。あとは野となれ山となれ。以後は詮なきことを思い患わうことなく提灯持ちに勤しもうと思います。あややホワホワ〜。