今週の「愛情イッポン!」は、一瞬デジャヴュかと見紛うばかりの手垢にまみれた借金絡みのストーリーでありました。数十年前から不滅であるところの結末を無要に暗示してみたり、関西弁と思しき言葉で脅しをかける借金取りを登場させたりと、万事抜かりはございません。潔いまでにベタです。すばらしい。ただ、お金の問題は切実すぎてシャレにならないため、久方ぶりに自分の涙腺は緩みませんでしたが。
しかし、ただでは終わらないのがこのドラマのいいところ。表向きは、憧れの大人であった人物の負の部分を垣間見て、一個の人間が内に宿す不条理を受け止め成長を遂げる巴の姿や、彼を苦境から救い出した亡き母親の力を通して家族の結びつきを再確認するといった健康的なものでありました。されど裏側では、全国のお茶の間に意味不明な笑顔を振りまいてダーティーな印象を払拭せんと励む金貸し業者へのあてつけ、それと同時に視聴者に警鐘を鳴らすという崇高な意図があったのでは。・・・無い。
何はともあれ、最後は一件落着するのです。しないわけがない。ご都合主義バンザイ。


私的ハイライトは、寝起きでぐずっている巴のタオルケットを父親が無造作にはぎとる場面。万一パジャマを着ていなかったらどうしてくれようかとか、その一方でパンチラのひとつでも拝めるのではないか、などと瞬時ににいろいろと妄想してしまいした。一方、父親役の中村雅俊氏への嫉妬がメラメラと・・・我ながら気色悪い。
まぁフツー(?)であれば、最大の見所はあやや嬢本人によって歌われた『YEAR!めっちゃホリディー』と、なぜか女友達として出演し、隣で一緒に歌っていた亀井嬢と高橋嬢の不思議な取り合わせでありましょう。貴重なもん見たなぁと思いつつも、意図はわからず。あと、前回の放送で一気に進展したかに見えた轟との絡みはありませんでした。嬉しいような寂しいような。