愛情イッポン!」が面白くなってきました。


実を言いますと、当方あやや嬢を完全無欠・唯一無二の主人公と断じて恥じることを知らぬので、当初その他諸々は完全に関心の埒外にあったのです。けれども、本編とはあまり関係がなさそうな小ネタに満ちた演出を見るにつけ、いわゆる脇役陣に愛着を覚えはじめた次第です。妙にアクの強い出演者もさることながら、皆さん達者(特にお子様方)でありますので、いささか過剰とも思える演出も全く気にならず、それどころかテレビの前で独りにやけたり涙ぐんだりしている始末。誰にも見られたくない姿です。
今回の主人公は紛れもなく轟であり、また異様なまでに真っ直ぐな男たちでありました。そのため、あやや嬢演じる巴はほぼ蚊帳の外。しかし、以前にも述べましたけれど、いわゆる脇役と呼ばれる俳優が主人公と対等、もしくは呑んでしまってもいいのだと思います。脇役が光ってこそドラマです。その上で、主人公の存在が抜きがたいものとして中心に在る、そうした物語が自分は好きなのです。なので、ひいきの引き倒しもいいところですが、その意味では松浦亜弥、いえ、夏八木巴は紛れもなく主人公であると思えるのです。


無断で巴の部屋に出入りした上に、どさくさにまぎれて「好きだ」と告白するような轟に、ドラマの設定とはわかっていながらも一抹の反感を覚えていた気色の悪い自分ですが、最後には轟派になってしまいました。我ながら単純であります。