椎名林檎松浦亜弥がメル友で、林檎姫・あやや姫と呼び合って互いに褒め殺し合っていることは、酔狂なファンなら既に知っていたはずですが、またぞろ先日のMステで取り上げてましたので、これで以前よりも広く知れ渡ったのではないでしょうか。林檎姫の方がベタ惚れしているように見受けられたのは自分の欲目ゆえか。ともさかりえ広末涼子のアルバムに彼女が曲を提供しているのは、さほど関心のない自分でも知っています。もしや裏読みするまでもなく単にアイドルが好きなだけではあるまいか。自分なぞは、つまらぬ打算を抜きにしても純粋に嬉しいのですが、東京事変及び林檎姫のファンはどう思ってるんでしょうかね。有名無名に関わらず、長い目で見たときに外に開かれていることは重要だと思いますので、今後ともなにとぞ。何サマかと。
そのともさかのアルバムを最近聴いてみました。売れたのかどうか知りませんし興味もありませんが、評判どおりポップスど真ん中のステキな作品です。ともさかの歌声もいい。クレジットを見ると、椎名林檎古内東子鈴木祥子カーネーション高野寛亀田誠治などが参加しており、どちらかというと女性受けのいいメンツが揃っているようです。それぞれの自作曲で自らコーラスに参加するなど結構な力の入れよう。歌唱指導がなされているのか、それとも仮歌をトレースしているのか、林檎・古内の曲では歌い方がそのまんまです。猛者どもがよってたかって好き放題やっている構図が透かし見えるようで、良い意味でまさにアイドルのアルバムといった印象を受けます。ポップスが好きなら聴いてみても損はないと思いますぜ。そうなると、誰か試しに松浦にも曲を書いてくれないかなあと、調子のいいことを考えてしまいます。林檎姫はもちろんのこと、ポップス職人の高野寛も捨てがたいけれど、古内姉さんのメロウな曲と、女心を精緻に綴った男の自分には理解しがたい歌詞で女性ファン獲得を企図してみるのも面白そうです。もちろん外しても責任は取りませんが。妄想はタダ。