松浦亜弥の出演する歌笑HOTヒット10がはじまりました。やることなすこと前回のミンナのテレビとほぼ一緒で、相変わらずギャーギャーと乱痴気騒ぎを繰り広げており、それゆえ単なるリニューアルといった印象を受けました。もはや一周して、その開き直りが心地よくもあり、お笑いブームに全く関心のない自分にとっては勉強になるところもないではないのですが、他人様にお勧めしにくい代物であることもまた確かです。
ご友人であらせられる山田優さんが抜けたことによって、以前よりも松浦さんが前面に出るようになりました。野郎共が大半を占める中、当番組で華があるのはもはや彼女だけではあるまいか。生バンドを擁した彼女の歌さえ聴ければ後はどうでもいいとする自分にとっては痛し痒しといったところなれど、番組内容はさておき、必然的に映る回数が多くなるのですから悪い気はしません。なぜかヘンテコなメガネをかけていましたが、人類にとってメガネは解明不能な浪漫なのでアリです。その他に気づいた変更点は、観客を入れているところでしょうか。真偽は定かでないけれど、KAT−TUN目当てに集結している女性客とも上手くコミュニケーションが取れているとの噂を聞きました。唯一の同年代との共演だけに、下手を打てば目の敵にされそうなところを、摩擦を生じさせることなく自然に渡っていけるところは、もうさすがの一言です。その信憑性はともかくとして、笑福亭鶴瓶も絶賛する彼女の処世術を以ってすれば、そんなことは朝飯前なのかもしれません。抜かりはございません。


松浦さんに対する扱いが飛びっきり良くて、楽曲の一々に毎回趣向を凝らしたアレンジがなされていたミンナのテレビ。誰の差し金なのか知りませんが、そこには一定の方向性があり、その要求に応じてみせる彼女もさることながら、外部の人間から見た松浦亜弥の姿というものが如実に映し出されているように思えて興味深いものがありました。当番組の、特に後半期のおかげで、彼女の歌が再び成長しつつあることを確信したものです。
今回は自身の新曲である『気がつけば あなた』を生バンドで歌っていました。元々がシンプルなので演奏しやすいのでしょう、一部を除いてほぼ完コピのアレンジ。郷愁を誘わずにはいられないイントロのギターのフレーズが、いろんな意味で泣けます。彼女の歌も素晴らしい。クセが抑え目で、毎度のことながらCD音源よりも良い気がします。そんなわけで、即座にMP3プレイヤー送りと相成りました。観客の手拍子が邪魔だけれど、ありがたやありがたや。引き続き歌での扱いがいいようで安心しました。そこしかないもんで今後ともなにとぞ。


あと、和田アキ子とKAT−TUNによる『あの鐘を鳴らすのはあなた』がカッコいい。ハードロックからファンクへ。
いつか藤本さんに一夜限りの生バンドで『涙GIRL』を!