ミンナのテレビ。生演奏は貴重です。冷静に考えてみれば空しい響きではありますが。


・『恋のバカンス』 山田優とのデュオ
松浦さんがハモリに徹する姿を見たい、と以前に述べたような気がします。ここでは主に山田さんが主旋律を、松浦さんが上下自在にハモを展開し、会場からは小さなどよめきが起こっていました。声量や声質の関係もあるのでしょうが、必要とあらば前に出すぎずにいられる器用さも彼女らしさであり、それを成長の証と捉えることも可能でしょう、たぶん。上々だったのではないでしょうか。また、山田優と親しいらしく時々ラジオでその名が挙がるのですが、きっと現場で上手く立ち回れているんでしょう。ハロプロ内は勿論のことなれど、ゲストだった南海キャンディーズPUFFYなど、外部との接触があるのはそれと同等に、いや、むしろそれ以上に喜ばしいことです。加藤茶との共演も「きよしとこの夜」に引き続き2回目ですし(まだ放送されていませんが)。


・『青い珊瑚礁』 ソロ
当番組ではキーが少し低めの曲が続いただけに、高めに伸びる歌声が新鮮でした。松田聖子の歌い方を意識していたように思われます。それもまた良し。張った声の中にも柔らかさというか一握りの深みが出てきたように感じられたのは自分だけでしょうか。少し時間に余裕ができたのか、姫路城ライブに備えて最近ジムに通っているとラジオのフリートーク内で漏らしていましたが、もしかするとヴォイトレも含めて密かに力を蓄えつつあるのかもしれません。と考えるのは、さすがに妄想がすぎるか。美空ひばりの17回忌コンサートで披露した『草原の人』がアレだったのは、極度の緊張から腹でも下していたからに違いありません。あれは衣装がごつすぎたのです。そうなのか。さて、贅沢を言えばテレビ映えを無視したような抑制された歌声を聴いてみたいとも思うのですが、歌と一口に申しましてもきっと様々でございますでしょうし、残念ながら当番組自体が長続きするとは考えづらくもありますので、この機会に気楽に好き放題あれこれと試されるのもよろしいかと存じます。この調子でお願い致しますです。


・『ロコローション』 HINOIチームRAGFAIRと共に
これを松浦さんとHINOIチームに歌わせるとは。別に何の問題もありませんが。もはや彼女に怖いものなぞございません、笑とけ笑とけ。キャロル・キング女史もお喜びです。あとはヒゲダンスをムダに生演奏していただければサイコーでした。惜しい。