お久しぶりです。別に落ち込んでいたわけでも呪詛の言葉を吐き続けていたわけでもございませんので、あしからず。諸事情により更新ペースは下げる予定ですが、ぼちぼちと再開いたします。
ちなみに件の後藤真希が歌う『渡良瀬橋』のことは、その報を耳にした直後は自分でもどうかと思うほど狼狽してしまったのですが、実際に両エースの姿を観に行ったこともあり自身の中では終息しつつあります。元より両者を比較し優劣を決するつもりは毛頭ありません。どちらも良い。それ以上に固執することで無用な諍いが生じることは不本意であり、それは愚劣極まりないことのように思えます。しかしながら、カバー曲とはいえども、現時点で松浦の最新シングルとして世に発表されている以上、然るべき筋を通すべきなのではとの思いは依然として残っています。端から見れば頑迷固陋としか映らないかもしれませんが、松浦が当該楽曲に仮託した想いを共有した、もしくは共有できたのではないかと勘違いしている哀しき盲目ファンとして、複雑な心境であることは察していただきたいところです。狭量な人間なのです、自分は。


http://www.tsunku.net/goto_maki.htm
そんな詮なきことをつらつらと考えているうちに、ハロプロ関連の新譜情報が続々と舞い込んできました。後藤の新作アルバムに収録される『渡良瀬橋』では編曲者が変更されているようです。高橋輸一氏ということは完全に森高人脈ということでしょうか。それはそれで少しばかり羨ましい気もするけれど、ならば尚のこと問題はありません。リコーダーのソロ部分がガットギターのソロに差し替えられていれば独りで狂喜します。それはともかく、売上云々を抜きにしても次第に閉じつつあるように思われる現在のハロプロにあって、その内部に留まることのない素晴らしい楽曲になることを願うばかりです。そして、いまだ残存する微小なわだかまりは時が解決してくれることでしょう。何より近い将来会場にこだまするであろう彼女の歌声が払拭させるに違いありません。我ながら必死すぎるな・・・キモい。
さて、その他の詳細を見る限り、連ねられたアレンジャ−名からして相当気合が入っているように感じられます。ようやくか。もちろん実際に楽曲を聴かなければ何とも言えませんが、わかったようなわからぬような文章を読むうちに期待が高まってまいりました。個人的には、近所にある中華屋さんであるらしい『来来!「幸福」』と、コード進行がひねくれて不思議な曲であるらしい『シンガポール トランジット』に注目。前者の舐めくさった曲名と田中直氏のいかれているであろうアレンジが特に楽しみです。
文章の端々に登場する「ロックスピリッツ」とやらはつんく氏のギャグだと信じて疑わず、今やこれほど信憑性に欠けるものはないのですが、まぁいいアルバムになることを願って黙して待つことにしましょうか。