ついに松浦亜弥後藤真希安倍なつみのライブをひととおり体験してしまいました。これまでハロプロでは意固地に松浦ライブしか観なかったことを考えると、思えば遠くへ来たもんだとつい感慨に耽ってしまいます。これでいいのかオレ。ついに後浦なつみを制覇。
今さら詳細なレポは致しませんが、そのどれもが楽しゅうございました。松浦亜弥に関しては自分の盲目さゆえにもはや判定不能。月並みなれど、後藤真希はべらぼうにかっこよく、安倍なつみは観ているこちらが呆気にとられるほどに天真爛漫でした。


せっかくですから安倍なつみライブについて少しだけ書いておきます。
正直なところ、中澤・保田による内輪トークは新参者である自分には理解不能だったのですが、失礼ながら安倍なつみの歌が予期していたよりも遥かに上手く、勝手に抱いていた認識を改めることに。
よくわからないテンションで笑い続ける様とあいまって、観ているこちらも最後まで笑顔が絶えることがありませんでした。安倍なつみが全身から発する、歌うことが楽しくて仕方がないという衒いのない真っ正直なメッセージが新鮮に感じられるとともに、彼女を指して天使と称するその所以をおぼろげながら知ったような気がした一方で、『一人ぼっち』での静謐さを湛えた歌声には観る者に風景を喚起する何かがあって否応なく惹きこまれました。また、再収録曲が多いとはいえ彼女のアルバム『一人ぼっち』は名盤とはいかないまでも良作であり、ライブ中の中音域をかき消さんばかりに終始張り出していた低音はいかがなものかと思いつつも、それでも楽曲の良さを再確認するには十分でありました。やたらに叫ぶ(しかもことごとく間が悪い)輩が真後ろに位置したことにはやや閉口させられたけれども、それもまたライブの醍醐味のひとつだと思っていますので、いちいち目くじらを立てるほどのことでもなし。彼女らの歌声と存在感を前面に押し出すという観点でいえば申し分ないライブだったように思います。