先日、ウインブルドンテニス・女子シングルス決勝戦が行われ、17歳のシャラポワが優勝を飾りました。16歳で優勝したヒンギスに次いで史上二番目の記録となります。何人かの有力選手が欠場していたとはいえ、ダベンポートとセレナ・ウィリアムズ(ついでに杉山も)を破ったのですから、完全優勝といっても差し支えないでしょう。しかもクルニコワやドキッチに負けず劣らずの美貌をもっていますので、人気が出ることは間違いありません。


それにしても、少し見ない間に選手が随分と様変わりしてしまいました。サンプラス、ラフター、チャン、グラフ、ベッカー、ノボトナ、エドバーグ、伊達公子など、かつて自分にとってスターだった選手は随分前に引退しています。また、パワー・スピード全盛時代のカウンターとみなされ、一時期、文字通り飛ぶ鳥を落とす勢いだったヒンギスも、やがてその潮流に飲み込まれ、ついには致命傷となる怪我を負って引退に追いやられました。そして、サーブの力のみで勝ち続けたイワニセヴィッチも引退を表明しました。今大会では、予想通りヒューイットに完膚なきまでにやられてしまった彼ですが、そのときに見せた柔らかい笑顔が印象に残っています。試合中に笑うことなど稀で激情を表に出すことが多かった選手でしたので、意外に感じたと共に、現役時代の厳しさが透けて見えたような気がして感慨深く思いました。何より、杉山愛がランキングの上位を占めるなど、当時は思いつきもしませんでした。


さて、これから男子シングルス決勝が行われます。
稀代のオールラウンダーであるフェデラーと、ビッグサーバーのロディックという、世界ランキング1、2位同士の対戦。序盤でフェデラーがペースを掴まなければ、白熱した試合になることでしょう。楽しみです。


ようやく寝不足の日々ともお別れです。