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Sitting Around Keeping Score

全編を生演奏に差し替えたことで話題となったN・E・R・Dの『IN SEARCH OF…』。そのバックバンドをつとめたことで知られるSPYMOBの作品。

Ben Folds FiveやJellyfishとの類似性が指摘される、かゆいところに手が届く正統かつ良質なポップス。耳になじみやすい泣きのメロディや達者な演奏、意匠を凝らしたアレンジなど、細部まで作りこまれていて完成度が高い。ややSTING似の癖のないヴォーカルや均整の取れたコーラスも印象的で、全てが高レベルでまとまっている。
ただし目新しさは皆無であり、この点で音楽雑誌ではあまりいい評価を受けないだろう。けれど彼らの色あせることのない普遍的なメロディは、音楽の革新性のみで語られるものではない。いいバンドだなぁと個人的には思うのだが。